内部の耐力壁は筋交いで、力を受けます。
外周部は面材で筋交いの代わりで、耐力壁とみなします。
内部はこの写真のように、斜めになっている部材(筋交い)で力を受けます。
筋交いは45×90の材で、2つ入っているのをたすき掛けといいます。
1つの場合は、耐力壁の倍率が2.0倍、たすき掛けの場合は4.0倍になります。
面材と併用することもできますが、倍率は5.0倍を上限としています。
ポイントとしては、強い耐力壁が多ければ良いというものでもありません。
強い耐力壁の部分には、力が大きくかかるので、柱を引き抜く力が大きくなります。
引き抜く力を金物で抑えてあげればいいのですが、あまり一部に大きな力をかけたくないものです。
耐力壁にはバランスが大事です。
面材には引っ張り側と圧縮側という違う力が発生しません。
筋交いには、圧縮筋交いと引っ張り筋交いと2パターン存在します。
そこで同列も面には、筋交いの数をなるべく同じにして、バランスよくするのが大事になります。
計算でOKになったとしても、バランスもよく見ておきましょう。